トーリが肩こり解消に力を入れる理由 番外編【肩こりと心疾患】

肩こりはよくある症状ですが、重大な病気のサインとして現れることがあります。

例えば、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)の場合、「うっ!」と胸を押さえるような「典型的な」現れ方よりは、肩や首、腕など(主に左側)の違和感、あるいは胃部不快感という話をよく耳にします。(虫垂炎の初期症状が、胃の痛みや不快感というのと似ていますね。)

鍼灸学校時代に聞いたのは、ある人が車を運転中にこうした症状が出てつらくなり、知り合いのドクターに診てもらったところ、心筋梗塞で即入院となったという話です。この方は、早い段階で治療ができたので、その後お元気でお過ごしとのことでした。

私は、この話を聞いていたおかげで、命拾いできました。頑固な左肩のコリ・痛みはひょっとしたら虚血性心疾患のサインなのではないか、と何となく感じていて、ある日、本当に自分が発症したとき、それを確信して、すぐに救急車を呼ぶことができたという訳です。

先日も肩こりで来院された方に、想定される病気をご説明し、専門医の受診をオススメしました。