寒波、インフルエンザ、ノロウィルスのニュースを毎日のように耳にするようになりました。
そこで、健康について、改めて考えてみようと思いました。
第二次大戦後、WHOが「健康」を「完全な身体的、精神的、社会的に良好な状態を言い、単に疾病あるいは病弱でないということではない」と定義してから、疾病の有無だけでなく、生活の質(Quality of Life: QOL)にも目を向けた概念へと広がっています。
また、「健康か、病気か?」の二分法ではなく、健康と病気の連続体(「すこぶる健康」「まあまあ健康」「半健康」「病気」といったような)として捉える考え方が注目されています。
検査で異常がなくても体調が悪く、健康な生活を享受していない「半健康」状態は、皆さんにも経験があることでしょう。
これは、「半健康」=「未病」と捉える「東洋医学=伝統中国医学」や、「半健康」をさらに細かく区分したアーユルヴェーダと共通する考え方です。
重要なのは、「病気になったら治す」から「病気にならないように予防する」への転換です。
これまで多くの方々は、「病気になったらお医者さんにお任せ」と思われますが、自らが健康とその決定要因をコントロールし、改善していくこと、健康になるための力をつけることが不可欠な時代になってきていると思います。
その力とは、情報を取捨選択して活用する能力=ヘルス・リテラシーです。
この項続きます。