写真の書籍は、昨日書店で見つけた今月の新刊です。
『冷えと肩こり 身体感覚の考古学』(白杉悦雄 講談社選書メチエ)
第2章 肩こりの謎で、一般的な日本人の考えとして、次のように述べています。
「肩が凝る」という現実→「肩が凝っている」と感じる→「肩こり」という言葉でその苦痛を訴える、となるが、日本語以外の言語には「肩こり」の苦痛を訴える言葉がなく、肩こりの体験自体が存在しないようにみえる。
“ものごとは、それを認識するまなざしと、それを名指すことばが与えられなければ、不可視のままである”(第2章 肩こりの謎 より)
他の言語とそれを話す人々には、「肩こり」自体がないのか、それを認識して表現する言葉がない、あるいは異なる、ということなのでしょうか?
この問題は、何度となく見聞きしてきました。
日々肩こりを見ている施術者として、認識や言語ではなく、実際に患者さんの体に触れてみると、「日本人でも、それ以外の国・文化の人でも同じように、後頚部か ら肩背部にかけての筋肉の張りや硬結がみられ、マッサージや鍼灸の施術によって、それらが解消する」のは確かなようです。
ちなみに、トーリに通院中の外国人の方は、首や肩の不快な症状をstiffnessと表現していて、痛みとは区別されていました。
はり・きゅう・マッサージ taulli (トーリ代官山)
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