小休止の後に思ったこと

根を詰めて仕事を続けている時、一旦手を休めて、背筋を伸ばしたり、ペットボトルの水を飲んだりと、少し息抜きをして、気持ちを切り替えた方が、スムーズに事が運びます。

最近は、仮眠を取り入れる企業もあると、TVで紹介されていました。
私も、施術の合間に、お茶を入れたり、ブログを書いたりして、気持ちを切り替えています。

さて、今日は、気持ちの切り替えの際に、ふと「自分らしさ」や「私が私であること」について考えました。

 

そういえば、以前もブログで似たようなことを書いていました。2012年12月18日の記事です。


「若い頃みたいな体に戻りたい」あるいは「病気をする前と同じようになりたい」と願う話はよく耳にします。でも、体は刻々と変化し続けているので、全く同じ状態というのは二度とありません。

かつて私は、和英辞典の分担執筆をしていたことがありますが、その時、「有為転変は世の習い」というフレーズに接し、方丈記の「行く河の流れは…」のイメージが浮かびました。川の流れという運動は、継続しても、反復はしません。同じ状態の繰り返しではないからです。

同じようなことが遠い古代ギリシアでも言われています。

「同じ川に二度と足を踏み入れることはできない」

これは、プラトン『クラテュロス』402Aに引用されたヘラクレイトスの言葉です。

私たちの体もまた、一瞬一瞬変化しながら、「私」であり続けています。

変わりながらも、なぜ「私」でいられるのか、とても不思議ですね。

この「動的平衡」という概念は、福岡伸一先生の著作で詳しく述べられていますので、興味がある方はご覧下さい。

『生物と無生物のあいだ』(講談社現代文庫)、

『生命と食』(岩波ブックレット)、

『動的平衡』(木楽舎)など。



私たちの体は、私たちが摂取したものでできていること、しかも、時間の流れの中で、変化しつつ、微妙にバランスをとりながら、「私」を維持しているということです。改めて考えると、すごいことだとは思いませんか。
そして、そのバランスをとりながら、後戻りのできない道を歩んでいるということです。

トーリが、アンチエイジングではなく、ヘルシーエイジングを目指しているのも、こうした考えに基づいています。

 

はり・きゅう・マッサージ taulli (トーリ)

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