旅行や日本語教育の資格は、独学で受験できますが、鍼灸マッサージの場合は、専門学校や大学で、3〜４年、所定の科目を履修し、卒業してはじめて、国家試験の受験資格が与えられます。
学費は、学校によって差がありますが、3年コースで500〜600万円位です。入学金・授業料などの納付金の他、教材や参考書、勉強会参加費などが必要になります。
大学卒業から約20年を経た後に、再び通学定期を持つ身となりました。
鍼実技で、片手挿管という「技」があります。これは、シャーレなどに置いた鍼を片手だけで、針管というチューブに入れるというものです。当時から、鍼はディスポーザブル（使い捨て）がメインだったので、無意味な技だと思いましたが、そのテストを通過しないと、進級できないので、必死に練習しました。
ところが、私の右手は、腱脱臼のため、うまく動かすことができなくなりました。せっかく、入った鍼の世界もほんの入口で閉ざされてしまうのでしょうか？
利き腕ほどではありませんが、左手もかなりよく使えたので、それ以降は左手で鍼をすることになりました。クラスメイトのEさんは、「右脳が発達するからいいチャンスかも」と言ってくれました。これまでにどのくらい効果があったかは不明ですが…。
プロになってからは、微妙な操作が必要なため、右手で鍼をすることが多くなりました。ある時、患者さん対応で、右手首を捻挫したとき、左手でも刺針できることが本当に役に立ちました。
経験は、無駄にならないですね。
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