シリーズ「まことしやかな健康情報を疑う」第1回では、あらゆる所で間違って使われている「経路(けいろ)マッサージ」を取り上げます。
これまで何度か、患者さんから「けいろマッサージをお願いします」というリクエストがあり、その都度「当院で行っているのは、けいらくマッサージです。けいらくとは…」というように、ご説明していました。
経絡と経路は一字違いなので、単純に読み間違いだと思っていました。
しかし、先日、ある患者さんから、「ウェブで調べると、けいろの方が多いようで、それが正しいと思っていた」というご指摘を頂きました。
そこで、検索してみたところ、夥しい数の「けいろマッサージ」が出てきました。中には、「経路ツボ療法」を教えるアカデミー(学校)のページがあり、そこでは、「経路とは東洋医学の概念で気血(エネルギー)の通り道として考えられており、内臓と体表とを結んだ、全身に分布するルートのことを表しているのです」という説明がなされていました。
この説明は、まさに「経絡(けいらく)」のことではありませんか。
もしかして、「経路(けいろ)マッサージ」というジャンル(?)がすでに確立しているのかも知れない。そうだとしたら、「経絡(けいらく)マッサージ」との違いは何だろうかと思って、その旨、手技療法の専門誌編集部に問い合わせてみました。
やはり、誤字・誤読がそのまま定着し、いろいろな所で使われるようになったようです。
はり・きゅう・マッサージ taulli (トーリ代官山)
〠150-0021渋谷区恵比寿西1-34-15ヒルズ代官山202
☎03-6416-9882 www.reframe1001.com