私が大学を卒業して、事務職に就いた1980年代と現在では、同じデスクワークでも仕事の仕方も職場の環境も大きく異なっています。
コンピュータは、会社の大きなシステムへのデータを出入力するための端末です。オフィスの一角にコンピュータ・コーナーがあって、数も限られていましたので、みんなで譲り合って、作業を行ったものでした。
書類は紙が中心でしたから、例えば経理部に伝票を持って行く、ファイルを別のフロアに届ける、別の部署に相談しに足を運ぶ、調べ物は資料室に行く、など、手・足・口を今よりずっと多く使って仕事をしていました。物理的な移動にともなって、目もよく動いていたはずです。
お昼は、社員食堂の他、時には遠くのお店まで、タクシーで行ったりもしましたが、社内でお弁当を食べる場合も、みんなで会議室に集まっていました。仕事をする場所と食べる場所は明確に区別されていたように思います。
ところが、1990年代後半辺りから、コンピュータは一人1台、インターネットも普及して、自席にいながら、検索もできるし、社員同士もメールで連絡、ファイルも共有できて、動く必要がなくなりました。
一人当たりの仕事量が増えた時期でもあり、昼休みに自席で仕事しながらお弁当を食べている人をよく目にするようになりました。椅子に座る時間が長くなり、体の動きは減少の一途。PC、タブレット、スマートフォンと、大小のスクリーンに視線を固定する時間も実に長くなりました。眼球も運動不足になっている状態です。
適切に動かすことによって、「凝り」や疲労感が改善します。できるだけ歩数を増やす、ストレッチをする、など意識して行動していただきたいと思います。
デスクワークをしていた頃は、ランチはしっかり食べ、仕事中もチョコレートなどをつまんでいました。動かず、食べるので、当然体重は増え、いつも疲れを感じていました。
現在では、「普通に」食べると、体が重くて、気持ち悪くなり、仕事の精度が落ちてしまうので、あまり食べないようになりました。
50代も後半になりましたが、今の方が、疲れることが少なく、疲れても回復が早いです。よく動いて、食べる量が減り、睡眠が深くなったからでしょう。
やはり、健康への合言葉は、“Sleep well, Move more, Eat less!” です。
はり・きゅう・マッサージ taulli (トーリ代官山)
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