ほとんどの場合、患者さんに実際お会いするまで、どんな症状を訴えるかは分かりません。
当然ですが、患者さん毎に性別・体格・体質・年齢・生理周期などが異なります。
従って、一つの症状(例えば「肩こり」)に対して、施術方針や方法に、複数の選択肢を持つことは不可欠です。しかし、あまりにも多くの「手」が浮かんでくると、迷いが生じる事にもなります。
先日、雑誌を読んでいたら、「思考回路」についての記事が目に止まりました。
脳細胞の数は、若い頃が多いのですが、年齢を重ねる中で、うまく行ったり、痛い 目にあったり、様々な経験をすることによって、「いい回路」が残り、最善の「思考回路」が形成されるそうです。
その記事では、将棋の羽生善治さんの話に触れていました。
経験が浅い頃は選択肢を10も20も思いついたそうですが、今は1つか2つだけ。経験が豊富だから、しょうもない手は思い浮かびもしないのでしょう、という内容でした。
そういえば私も最近、経穴の組合せを考える時、かなり絞り込んだものだけが浮かんでくるようになってきました。経験を重ねることで最適化が進んだということでしょうか。
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