Clean Needle Technique (CNT)


**CNT(Clean Needle Technique:クリーン・ニードル・テクニック)**とは、鍼の施術において感染リスクを最小限に抑えるための衛生管理の基準です。

 

施術者・患者双方の安全を守るための基本ルールであり、単なる「消毒」の話ではなく、施術の流れ全体に組み込むべき考え方です。特に、近年は世界的に衛生管理の基準が厳格化しており、**「感染症予防=信頼の構築」**という意識も重要視されています。

 

日本の鍼灸教育では、「消毒の基本」は学ぶものの、CNTの体系的な指導が不足していることもあります。

具体的には、以下の5つの基本原則に基づいています。


手指の清潔を保つ

手洗いやアルコール消毒を適切に行う


滅菌状態の鍼を使用する

ディスポーザブル鍼を用い、再使用を避ける


刺鍼部位を適切に消毒する

アルコール綿などで消毒


清潔な操作を徹底する

鍼体に触れない。消毒済みの施術部位を触らない。

 

⚠️「押手」は、再検討が必要!


使用済み鍼の安全な廃棄

血液の付着したアルコール綿とともに専用容器に廃棄する。



ミニマリスト鍼灸の衛生管理:安全でシンプルな施術のために


🔹 1. なぜ衛生管理が重要なのか?

  • 施術者と患者の安全を守るための基本原則
  • 鍼灸は「清潔技術(Aseptic Technique)」が求められる医療行為

🔹 2. クリーン・ニードル・テクニック(CNT)とは?

  • アメリカのNCCAOM(全米鍼灸試験委員会)が推奨する標準的な鍼の取り扱い方法
  • 「無菌ではなく清潔」を保つための具体的なルール

🔹 3. CNTの基本ルール

  • 使い捨て鍼を使用する(再利用しない)
  • 手指消毒の徹底(アルコール手指消毒 or 石鹸手洗い)
  • 施術エリアの清潔保持(必要最低限の道具を使う)
  • 鍼の取り扱い(滅菌パック開封・刺鍼・廃棄の流れ)

🔹 4. 日本の鍼灸業界におけるCNTの位置づけ

  • 日本ではあまり浸透していないが、海外では「標準的な技術」
  • ミニマリスト鍼灸では「最低限の道具 × 最大限の安全性」を実現するために採用

🔹 5. 具体的な手順とポイント

 

  • 手順をシンプルに(複雑な準備や余計な工程を省く)
  • 施術ごとに徹底できるルーチンを作る

+施術者のメリット:CNTができると働く場が広がる!

 

「今、鍼灸師の働く場が広がっている」

  • インバウンド対応(外国人患者への対応)
  • 海外での鍼灸(米国・欧州では無菌操作が義務化)
  • スポーツ・病院・チーム医療(医療レベルの衛生管理が必須)

「CNTができると、どこでも通用する鍼灸師になれる!」

  • CNTを知っていると、海外の治療活動のチャンスが広がる
  • 病院やスポーツ現場でも「信頼できる鍼灸師」として活躍できる