緊張型頭痛は、首、肩、背中などの筋肉のコリとの関連が強く、圧迫感、締めつけ感が特徴であり、まさに鍼灸の適応といえます。
鍼灸施術によって、関連する筋肉の血流が改善し、頭痛が解消します。
一方、片頭痛は痛みが拍動性のため、鍼灸施術による血流改善が症状を悪化させるという考えなど、「鍼は効かない」とする意見が少なくありませんでした。
片頭痛は、これまで主として血管性の疾患として考えられていました。しかし、国際頭痛分類などの資料によると、この10〜20年で、神経生物学的側面が明らかになってきました。
また、片頭痛にも様々なサブタイプがあり、鍼灸の効果が期待できる場合があります。
「片頭痛に鍼は効かない」という考えには、頭部の血管が拡張して、拍動性の痛みが増悪するということも含まれているかも知れません。
しかし、鍼には、広げ、高める作用だけでなく、亢進している状態を鎮める作用もあります。
当院では、適切な経穴(ツボ)を用いて施術することで、片頭痛にも対応しています。